18日 ミートスパゲティの炊き出し
19日 牛焼き肉丼の炊き出し
●光カフェで聴かせて頂いた益城の方々のお話(要旨)を記します。
・Aさん。
4歳と2歳の母親。5/16に水道とガスが復旧した。住んでいるアパートは黄色(要注意)に指定された。震災当日の散乱した部屋の写真を見せてもらい当時の状況を聴かせてもらう。後片づけでは、ガラスや食器の破片も危なかったが、濾した油瓶が倒れて部屋中が油まみれになり、処理が本当に大変だった。アパートが危ないので、早く仮設住宅に入りたい。
・Bさん。
4歳と2歳の母親。住んでいるアパートは黄色(要注意)に指定された。お風呂に入り、全裸で掃除をしていた時に被災。床が風呂用洗剤で滑り、必死の思いでドアノブに掴まり、廊下に放り出された。食器棚が倒れ、割れたガラスや食器の破片が散乱する中、着の身着のままで子供と連れて外に出る。次回の炊き出しには、Aさんと一緒に是非お手伝いをさせてもらいたい。
・Cさん。
30代女性。地震後、いとこの家に家族で避難している。両親と義父母も被災したので、子供の世話をしながら両家の親のお世話もしているため、肉体的、精神的にかなりしんどい。一食でも作らなくて良いのは本当に助かる。普通の炊き出しは冷えたものがほとんどだが、大阪救援隊の炊き出しは温かく、美味しいのでホッとする。また来てもらいたい。
・Dさん。
30代女性。3歳の母親。地震直後、食器棚が玄関(引き戸)に向かって倒れ、家から出ることが出来なくなった。破片が散乱する中、子供を連れてベランダ越しに隣の部屋へ移動し、脱出する。その後、両親と家族を連れて妹のアパートへ避難するも、狭い空間で大人数での生活に加え、妹の赤ちゃんの夜泣きがひどく、自分も息子もストレスが溜まり、2週間、車中泊をする。余震が恐ろしく、家にいることができない。住んでいるアパートは、ひび割れもひどく、黄色(要注意)に指定。未だにライフラインが復旧していない。地区によって復旧の早さが違う。毎日、息子を連れて車で30分かけてお風呂へ行く。買い物に行くたびに給水場所で水を汲み、食事も紙皿を使用。息子のお弁当もラップでおにぎりを握るなど工夫をしている。幼稚園には被災していない子供もいるので、惨めな思いを息子にさせたくないと思い、何とかお弁当作りも頑張っているが、今のような状況がいつまで続くのか、先を思うと正直、不安でしょうがない。早く安全な家に引っ越したい。19日には友人親子を連れて来訪してくださった。
・Eさん。
60代女性。地震で家が半壊。貴重品など、玄関の近くに置いていれば良かった。金目のものを何とか取り出すも、全財産は車に積んでいるものだけ。現在、益城の避難所で生活している。これからどうなるのか不安でしょうがない。
・Fさん。
60代女性。佐川急便の下請け配達員。震災後、仕事を休業していたが、5月に入り再開。配達物を届けに行くも、全壊や半壊の家が多く、また人も住んでいないため、頓挫している。とにかく細々(こまごま)した物品が何かと必要で、お金もかかる。給付金も受け取れず、先行きが見えず、不安だ。
・Gさん。
60代男性。解体業者。被災者からひっきりなしに解体依頼が入る。道路や隣家に崩れかかりそうな建物から優先的に解体している。そうでない家屋については、国の給付金に差が出るから政府の方針が出るまで待つ方がよいとアドバイスしている。
…等々。
この日、天皇陛下が上空から視察されていたそうです。