能登半島第32次派遣(20250711-0714)33次派遣(20250725-0728)

20240921能登半島豪雨

能登半島第32次派遣(20250711-0714)

能登半島第33次派遣(20250725-0728)

◎全体をとおして

能登半島地震•能登半島豪雨第32次災害派遣では、輪島市門前町でも連日最高気温を記録し、暑い中での炊き出しとなりましたが、住民の皆さんからはたくさんの労いの言葉や差し入れをいただき、大変かわいがっていただいている。

なかでも、被災者でもあり、我々と同年代のH氏は、地元の老舗の土木建築業の重役の方で、能登半島地震発災当初から顔はお見かけするものの、なかなかゆっくり話す機会もなかったが、だんだんと親しくなり、今ではゴミの回収焼却、力仕事や撤収の後片付けなども手伝ってくださるようになり大変助かっている。

とりわけ、この度の撤収作業の際に洗い物をしていると、後ろから「竹内さん」と、声をかけられた。 振り返ると仮設住宅にお住まいの方T氏がおられ、私たちへの感謝の言葉を話された。

非常に印象的だったのが、「どこかの政治家は、”運良く”という言葉を使って失敗しましたが、実は私もこういう言葉はふさわしくないかもしれませんが、震災がなかったら、みなさんとお会いすることも、こういう関係性を築けることもなかったと思うと、ある意味では本当に良かったと家族で話しています。まだ支援を続けてくださるということで、まさかこんなに長く継続的な支援をしていただけるとは思ってもおりませんでしたので、非常に驚きながらも大変感謝しております」とおっしゃいました。

私も能登半島地震発災後、どこに支援をするか決める際、第一候補と考えていた場所ではないこの地区でずっと活動をさせていただけたことに、ご縁と不思議な力が働いているように思い、ここまで関係性を構築出来てきたことに感謝している。

そして後半の第33次派遣では、地区の方全員が楽しみにされている「浦上祭り」が盛大に開催され、200名以上の方が集まった。

昨年も私たちのために獅子舞を舞ってくださったが、いつもの公民館で炊き出しの準備をしていると、太鼓と笛のお囃子がはじまり、一番に獅子舞が私たちのテントの前に来てくれて『いつも美味しい炊き出しをありがとうございます。皆さんに獅子舞をひとつ舞わせていただきます。』と、テントに向かって三度、獅子舞を舞ってくださった。

神社に奉納するよりも先に私たちのところで舞ってくださり、昨年とは違い、今年は私たちも舞ってくださる方全員のお名前もわかっていて嬉しかった。まだまだこれから頑張って能登のみなさんを支えていきたいと決意を新たにした。

そして人手不足の「浦上祭り」に協力する為、駒沢大学の教授と学生25名(獅子舞などの研究をしている)がスタッフとして加わった。私たちも協力できることとして、そのスタッフにも食事の提供を行った。

また、私事ですが7月に50歳の誕生日を迎えたが、現地の方が誕生日ケーキを持ってお祝いをしてくださり、もったいなくありがたいことであった。

なによりもありがたかったことが、現地の有力者の方が「この浦上に金光教の教会をつくってこちらで布教したらいい。みんなでお参りするから!」とまで言ってくださった。

金光教大阪災害救援隊の気持ちが現地に伝わり、私たちを受け入れてくださっていることを実感している。

来月は浦上納涼祭が行われる。引き続きお役に立たせていただきたく思う。

教区の先生方をはじめ、全教信奉者の皆さまには、いつも暖かい励ましのお言葉やたくさんのご支援をいただきありがとうございます。

引き続きご支援のほど、よろしくお願い申し上げます。

なお、この活動は「赤い羽根共同募金・ボラサポ」からも多大なるご支援をいただいて行わせていただいておりますことを申し添えます。

(文責・竹内真治)