熊本第27次派遣、佐賀武雄第1次派遣(20191216-20)

派遣報告書

熊本第27次派遣、佐賀武雄第1次派遣(20191216-20)

○全体をとおして

 本年最後となる派遣は佐賀県・武雄市と、熊本県・益城町となった。

 佐賀県・武雄市は被害の割にボランティアの数が少なかった。それは、佐賀県8月豪雨のあとすぐに、台風15号被害、台風19号被害と続き、全国的にボランティアが分散され、被害が大きい方へと皆が行ったからであった。
11月の熊本派遣にあわせて佐賀県・武雄市の調査をした結果、「支援が薄いです」と、「おもやいボランティアセンター」の代表から伺い12月の炊き出し支援を決めた。

 行政のボランティアセンターは10月をもって全て閉鎖されており、まだまだ支援が必要であることを考えた有志の方々が、この「おもやいボランティアセンター」を立ち上げる形となった。代表は武雄市にある禅宗のお寺の住職で災害ボランティアに精通している。

 金光教の活動に非常に感謝され、少しでも力になれてよかったと思う。また熊本に行く際には訪問したい。

 熊本では本年は熊本教会が新築落成し、健軍教会にも新しく豊永晃太郎先生が教会長として就任した。豊永晃太郎先生は救援隊の熊本派遣に何度も参加してくれており、仮設住宅でも名前を憶えられてきた頃であった。プロのバンドマンでもあり、熊本市でもライブを開催するほどで、歌もギターも上手い。今後は教会活動に力を入れられると思うので、活躍が楽しみな若者である。

 仮設住宅のほうも寂しくなってきているが、元居た住人も「炊き出し」の時には手伝ってくださり、場を盛り上げてくださっている。いつものことながら、テントの上にブルーシートを張ってくださったり、洗い場に屋根をつけてくださったりと、至れり尽くせりでお迎えくださっている。私たちの訪問を楽しみにしてくださっているということを感じ、ありがたい気持ちでいっぱいである。

 多くの仮設住民は3月頃から新しい集合住宅に入居することになる。あと数か月、最後がどのようになるのか、楽しみなところもあるが、引っ越しなども控えているので心配である。

 救援隊としては、来年の春までにあと一回の活動を予定しており、コミュニティーを形成する活動としての「炊き出し」は終了する。寂しい気持ちもあるが、隊員それぞれが悔いのない活動をしたいと思っている。
このたびもおかげをいただき、大阪を出発した時には2人であったが、現地ではスタッフが10人を超えていた。
お食事会も大いに盛り上がって、最後は住民の方々や仮設を出られた方々に暖かく見送っていただいた。もったいないことであった。

 最後まで頑張って努めたいと思う。
教区の先生方をはじめ、信奉者のみなさまには、いつもご支援を賜り、まことにありがとうございます。
本年はこれで無事に活動を終えさせていただくことが出来ました。

 また来年も、災害で難儀を抱えている方々のため、精一杯、尽くしてまいりたいと思いますので、後方支援のほどどうぞよろしくお願い申し上げます。
 12月度の活動報告とさせていただきます。