平成30年7月豪雨災害 第22次派遣(10/17)
○全体をとおして
このたびから、真備町・市場仮設団地での「光キッチン」を一旦休止して、同、真備町の下有井公民館(下有井地区女子会)に活動をシフトした。
理由は、経費的なことや仮設住宅にはまだ他団体からの支援があるが、下有井地区女子会には支援がほとんどないということ。
下有井地区女子会は、みなし仮設住宅にお住いの方がほとんど(仮設住宅の方も2名ある)の会で、メンバーは約50人程度で構成されてあり、平成30年7月豪雨のあと、地域の方がバラバラに避難し、そのほとんどの方がみなし仮設住宅(みなし仮設住宅を簡単に説明すると、災害によって家を失った被災者に対して、行政が民間の賃貸住宅を借り上げて被災者を入居させ、仮設住宅とみなすこと)に入居している方である。
みなし仮設住宅は入居者の把握が非常に難しく、どこにどのようにお住まいなのか、我々ボランティアには把握し難い。個人情報やプライバシーという観点からも、なかなか行政からの情報ももらえない。
あるとき、その女子会(女子会の平均年齢は70歳)の会長が、我々が市場仮設団地で炊き出しをしているのを見て「うちでもそんなことやってもらえたら嬉しいけど、難しいですよね」と言われたことがあり、そこからよい関係が出来ていた。「いつかできれば・・・」と思っていたが、市場仮設住宅からの撤退ということやいろんな条件が合い、今後はこちらに協力していければと考えてのことである。
この会では、A会長という方が皆をとりまとめており、メンバーの誰からも慕われ、そして私たちのことも喜んで受け入れてくださっている。
金光新聞や岡山のテレビなどでも紹介されたように、前に教務総長も一度来られた場所である。
みなし仮設は、上記のようになかなかその情報もベールに包まれていてる。それだけに、この会に参加の方々は、これまでほとんどボランティアの開催するイベントなどには呼ばれたり参加したりすることがなかっただけに、我々の訪問は非常に喜ばれて、会っただけでも涙を浮かべられる方もある。
救援隊としては、支援が薄いところへ行かせてもらいたいという願いもあるので、これからも回数は減っていくが、気持ちを込めて続けていきたいと願っている。
台風19号における先遣隊の報告は、先般送付させていただいた隊長通牒に同封されているので、そちらをご覧ください。
毎年日本中で災害が起こる時代となってきている気がするが、今後も辛い思いをしている方々に寄り添っていきたい。
教区の先生方をはじめ、信奉者のみなさまには、いつも暖かいご支援、励ましのお言葉を頂戴し、まことにありがとうございます。
今後も支援活動は続いてまいりますので、どうぞ皆さまにはご支援を賜りますようお願い申し上げます。
10月度の活動報告とさせていただきます。