平成30年7月豪雨災害 第18次派遣(8/20)

派遣報告書

平成30年7月豪雨災害 第18次派遣(8/20)

○全体をとおして

毎回「光キッチン(炊き出し)」の最終日に被災者の方々に聞くことがある。

一つ目は、「私たち、ご迷惑になっていないですか?」

これは、前にも記したことがあるかもしれないが、“ボランティアの8割は物見遊山”と揶揄されることがよくあり、その理由としてはボランティアと言いながら「被災地がどんなのか見てみたいから一回だけ行ってみよう」ということが多く、毎回毎回、住居の写真を撮られたり、同じ話を繰り返し聞かれることが辛い。また、「ボランティアが○○をしに来ました」ということで、被災者の方々が忙しい中参加を促され、実に有難迷惑なことが多いとよく聞いてきた事実がある。

そういった有難迷惑なことに自分たちもなっていては本末転倒なので必ず聞くようにしている。

二つ目は、「次、何が食べたいですか?何かリクエストがありますか?」

これを言える炊き出しボランティアは全国を探してもないであろうと自負している。ここまで8年半の積み重ねから、たくさんのメニューを作ることが出来る設備を持ち、スタッフも充実し、技術が向上したからこそ言える。

実際に、大阪の人間ならわかると思うが、例えば150人前のお好み焼きなど普通の炊き出しで作ることは難しい。店舗で考えるとせいぜい4人掛けの席が5つあるような店舗(20席)だとすれば、7回転以上。よほど大きなお店でない限り、これだけの量は焼かないと思う。

あるとき、焼きそばを作っていると、前に一人の男性が立ち腕を組んでしばらく見ている。そして、「私、お好み焼き屋をやっているのですが、そんな大量の焼きそばをいっぺんに焼けません。せいぜい5人前も焼ければ良い方です。今日はいいものを見せてもらいました」と言われたことがある。(そのとき一度に焼いていたのが30人前であった。笑)

決して自慢をしているわけではなく、それができる救援隊になったということで、実際には、熊本ではこの倍近く(多い時で270人分)作っており、他所ではなかなか見ることが出来ない規模になってきている。

そして、こういうことが安易に出来るようになってきたからこそ、私たちは被災者の方々に寄り添えるようになってきている。作りながらでも話がはずみ、通りがかっただけでも挨拶を交わして会話が生まれる。ありがたい活動になってきている。

そして帰ったら必ずすることがある。

話を聞いて帰ってきたら、それを神様に取り次いでお願いをすることは忘れてはならない。同行する教外者には言わないが、我々の本分はそこであり、神様の前ではわきまえていなければならないといつも心に思う。

この夏、被災地の七夕の短冊に「真備町でずっと暮らせますように」と書かれてあったのをみた。実に切実なその願いを私も神様に取り次ぎたい。

教区の先生方をはじめ、信奉者のみなさまには、いつも暖かい励ましのお言葉やご支援の数々をいただき、ありがとうございます。このたびも、事故や怪我もなく活動を終えさせていただき、真備町の被災された方々に喜んでいただくことができました。今後とも、ご支援のほど、どうぞよろしくお願い申し上げます。       (文責・竹内真治)