読売新聞WEB版、岡山版に大阪災害救援隊の活動が掲載されました(2018/11/27)
<西日本豪雨>炊き出し支援 心温めて
炊き出しの焼き肉丼をパックに詰める学生たち(倉敷市真備町市場で)
◇阪大学生、院生ら 真備の仮設で活動
西日本豪雨の被災者を励まそうと、大阪大の学生たちが倉敷市真備町市場の建設型仮設住宅「市場仮設団地」(53戸)を訪れ、炊き出しで焼き肉丼などを振る舞った。本格的な冬の到来を前に、被災者を孤立させない取り組みの一環で、学生たちは「仮設住宅のコミュニティーづくりにもつながれば」と願っている。(斎藤孔成)
訪れたのは大阪大大学院人間科学研究科の稲場圭信教授(共生学)の研究室などの学生や院生ら約10人。金光教大阪災害救援隊(大阪市中央区)による炊き出しを23、24両日に手伝い、「カフェ」に見立てた仮設団地の集会所でコーヒーを入れて菓子を添えた。
23日の夕食メニューは焼き肉丼やキムチなどで、同隊が調理した料理を学生たちが小分けし、約130人分をパックに詰めた。
集会所では学生たちが炊き出しと一緒にミカンも笑顔で配り、仮設住宅に1人で暮らす80歳代の男性は「こういう機会があると、ほかのみんなと話ができるので助かります」と話していた。
稲場教授の研究室では、東日本大震災の被災地・宮城県気仙沼市や、熊本地震で被災した熊本県益城町でも同様の取り組みを行っている。真備町には被災直後の7月10日に水や食料などを携えて初めて訪れ、これまでに十数回、真備町内で被災家屋の片づけなどのボランティア活動に取り組んでいる。
大阪大人間科学部3年の山内雄斗さん(21)は「活気ある町に戻るにはまだまだ時間がかかりそう。これからも継続して活動に取り組んでいきたい」と話していた。
2018年11月27日 Copyright © The Yomiuri Shimbun