熊本地震第2次派遣(4/25~29)

派遣報告書

4月27日炊き出し風景

第2次派遣として、炊き出しを準備して出発しました。金光教木山教会の駐車場をお借りしてさせて頂きました。
■炊き出しメニュー
・ホットコーヒー、紅茶、シークワサージュース、緑茶
・ミートスパゲティ、餅入りぜんざい

みなさん、暖かいものをあまり食べておらず、大変に喜んで頂きました。ほんのひとときですが、ホッとした表情で頂いてもらえたのが印象的でした。

4月28日炊き出し風景

2日目、金光教熊本教会から学生さんが炊き出し配膳のお手伝いをして頂きました。非常に大盛況となり、みなさん頑張ってくれました。被災者の中には、高校名入りのジャンパーを着た学生さんを見て、「私、ここの卒業生です。」と語ってくれ、母校の被災状況など話が弾み、思わぬご縁を感じました。

4月28日益城町周辺の様子

 「熊本地震」第1次先遣隊が4月20日に帰阪し、翌21日に報告会と今後の展望について協議の場が持たれ、大阪センター所長同席のもと、第二次災害派遣が決定した。
第二次災害派遣からは、大阪災害救援隊が最も得意とする救援活動のひとつである「炊き出し」を行うこととなった。
上述、三宅薫隊員の報告書でお分かりのこととは思うが、4月27日、28日の二日間にわたり、被災の中心地となった益城町にある金光教木山教会の西駐車場をお借りして「炊き出しと物資の配布」を行った。各日百数十名の方が訪れた。

内容は、救援隊で備蓄していたスパゲッティーミートソースとおぜんざいなどであったが、改めて、備蓄の大切さを思わせられるとともに、即座に炊き出しを出来る救援隊に成長したと思う。
炊き出しに来られた方は、家が倒壊、または半壊して、避難所暮らしを余儀なくされている方々がほとんどで、その深刻さは言葉には言い表せない。震災以降、ほぼインスタント食品しか口にしていない状況で、暖かいものを食べると、ある方は涙ぐんで、その食事の中に涙をこぼされた。「しょっぱくなるから、早く食べてください」と励ましながら、隣に寄り添った。
幼い子供を連れてきたご婦人は、避難所にいると、子供がまわりに迷惑をかける。「子供がうるさい」と言われたこともあって、昼間はずっと、こどもを連れて外にでかけていると言う。親も子供も大変な現状がこの被災地にある。炊き出しを食べている間、隊員が子供たちのお世話をさせていただくと、少しの時間でもホッとされたようで、丁寧にお礼を言って帰られた。

また、被災者同士がこの場で再び会って無事を確認することが出来たり、この場を介してコミュニティーを構築される場でもあった。
このように、炊き出しを通して、東北のときのように、心から少しでも元気になっていってもらえればありがたいと思っている。
また、白神隊長が20リットルの水を担いで「行ってくる」とおっしゃるので、「どこへ行くのですか?」と尋ねたら、炊き出し場所から見える場所に立つMさん宅であった。

このMさん宅は、向かって左隣三軒の家がドミノ状に倒れてきて、それを支えるというか、その三軒の家がもたれかかってきているというか、なんとも表現し難いが、そのような状況のお宅で、電気もガスも水道も出ず(この時点では益城町のほとんどの家がそうであったが)、難渋していた。そのお宅に何度も重い水を運ばれていた。
細かい作業であるが、お年寄りや体の不自由な方は、水を運ぶこともできずに困っている。このような小回りの利いた活動が我々の活動である。

現段階ではこのような支援をさせていただいている。
今後の支援の方向性については活動を進めるなかで見えてくることになるが、被災者の心に届く支援を考えていきたいと思っている。
以上、「熊本地震」第二次災害派遣の報告とさせていただきます。
教区の先生方をはじめ、信奉者の皆さまには、ご祈念、お祈り添えをいただき、また、多大なるお心を寄せていただき、救援活動を十全に進めさせていただくことが出来ております。御礼を申し上げます。
今後とも、お世話になりますが、なにとぞよろしくお願い申し上げます。