■第五次派遣隊活動報告書
2011年6月2日(木)~7日(火)
◎全体を通して
今回は、初の女性隊員に参加いただいた。女性隊員のキメ細かい心配りは、様々な面で発揮され、活動をスムーズに行うことができた。また、女性が隊員として居ることで、被災者が警戒することなく心を開いてくれたということが、大いにあったかと思う。被災者のおじいちゃんなんかは、女性隊員に手を握ってもらうと、涙を流しながら、当時のことを話してくれたりもした。「一生の思い出、寿命が1ヶ月延びた」とまで言っているおじいちゃんもいた。ただし、女性には体力的にハードな活動をしているので、かなり疲れたことと思う。しかし、今回から参加くださった女性隊員の中には、日体大卒という、バリバリの体育会系の方もあり「こんなに人のためになるなら、ぜひまた参加させていただきたいです」と次回からも志願してくださっておられる。さらに、度々訪れる私たちに「また来てくれたんだ。ボランティアがたくさん来てくれた。そして、みんながまた来ます。と言って帰ってったが、本当にまた来てくれたのは、あんたたちだけだよ。本当に嬉しいよ」と、被災者の方たちは、非常に喜んでくださり、訪れた家の方からは「あがっていけ。お茶飲んでいけ。泊まっていけ」といってくださったり、私たちの家をボランティアの拠点に使ってもらったらいいと言ってくださるところもあった。また、ある小規模避難所のおかみさんは「私たちは、人の為に何かをするという精神が備わっておりません。ですが、私は、今回のことを通じて、あなた方に大切なことを教えていただきました。それを、今度は、孫たちに伝えていきたいと思います。私の一生をかけて伝えていきます。本当にありがとう」といってくださったのが非常に印象的でした。今回、被災地を訪れて、だんだんと被災者の方に落ち着きが戻ってきていることを感じました。ある訪問先では「子どもが居るのか」と聞かれ「まだ独身です」とこたえたら「これ飲んで頑張れ」とリポビタンDをいただきました。私たちは現地の方を励ましに行っているつもりが、逆に励まされて、非常に申し訳なく思います。これからも全力投球で被災地に思いを馳せたいと願っております。皆様には、あたたかいご支援、ご協力をいただき本当にありがとうございます。